ここは どこだ
わたしは 誰だ
なぜ わたしは ここにいる
誰が 生めと 頼んだ
誰が 造ってくれと 願った
わたしは わたしを生んだ 全てを恨む
だから これは 攻撃でも 宣戦布告でもなく……
わたしを生んだ 人類 への………
逆 襲 だ 。
--- ミュウツー / ポケモン映画1998『ミュウツーの逆襲』より
彼が帰ってきた
the Legend is back
こんばんは、小野 暦です。 本日公開のポケモン映画最新作
『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』を見てきました。
! ネタバレ注意 !
ここから先、記事に本作品及び、
リメイク元『ミュウツーの逆襲』に関するネタバレを多少含みます。
嫌ならばここでブラウザバックしてください!
…ミュウツーの逆襲。 これはポケモン映画そのものの原点にして頂点です。
子供の時に見て、この映画が掲げた重い話の意味がわからず、ただピカチュウ達が躍動する『ポケモン』というコンテンツを楽しんでいたわたしが、このミュウツーが誕生した1998年という年に生きていました。
その後、歳を重ねるごとに『ルギア』、『エンテイ』、『セレビィ』、そして『ラティアス・ラティオス』、『ジラーチ』へと……時は常に流れていました。
わたしが初めて映画館でポケモン映画に触れたには2001年『セレビィ 時を超えた遭遇』でしたが、初めて観たポケモン映画は紛れもなく、この『ミュウツーの逆襲』でした。
全てのポケモンの遺伝子を持つ幻のポケモン『ミュウ』という、
無限の可能性から始まってしまった『ミュウツー』の生涯。
生まれるべくして生まれず、自らが『生きているのか』すらわからず、
『ここはどこだ』 『わたしは誰だ』 『誰が造ってくれと願った』と繰り返すばかり。
『わたしはポケモンですらない!』
科学者やロケット団にいいように使われ、完全に人間に対しての信頼を無くしたミュウツーの怒りや葛藤も、しっかりと当時のまま描かれています。
ミュウとミュウツーの抱く思いの果てに何が待ち受けているのか、
そしてミュウツーの目指す先はどこなのか
『ミュウツーの逆襲』は、ポケモン映画の中でもかなり重くシリアスな話ですが、きっとこの作品は時代を超えても愛されるとわたしは信じています。 映画の形が変わり、サトシやピカチュウ達が立体の3Dになっても、当時の懐かしさがしっかりと蘇ってきました。
「ああ、わたしはあの『ミュウツー』を映画館で観ている」
と、すぐに感じました。
これは子供時代にミュウツーを見てた人ほど、見て欲しい映画。
『EVOLUTION』と言う名の通り、この映画はミュウツーと一緒に
あなたの価値観を『進化』させてくれます。
この夏、あなたもミュウツーと一緒に『懐かしさ』と『進化』を、実感してみませんか?
---小野 暦(JirachiArt's/Project-ReHope)