『1000年も寝てられない!!!!』
そう言い、人間の姿を借りて突然俺の通う高校に転入してきた、清楚そうだが星みたいな形の特徴的な帽子を被った女の子。彼女の名は七宮ジラーチ。 そう、ポケモンである。
幻のポケモン、ジラーチである。
ジラーチは自己紹介を終えると、空いている俺の隣の席に座った。
ニコッと笑った仕草が可愛い。 だが、その後クラス1のヤンキー、ショウヘイに絡まれた彼女はとんでもない爆弾発言をした。
『ただのポケモントレーナーには興味ありません! 宇宙人、未来人、ポケモン、女神様、お兄ちゃん! わたしが必要なのはこれだけです!』
当然この行為はヤンキーたちの激昂を買い、ジラーチの歓迎会は大乱闘になってしまう…と思われた。ジラーチは、的確にツボを狙い、ヤンキーたちを失神させていた。
ジラーチのイライラが募る中、お兄ちゃんになってくれる人の度胸試しが始まった。次々とジラーチの前にノックアウトされていく男子諸君を前に、鈍感な俺は立ち、様々な甘えに耐えた俺をジラーチはお兄ちゃんにすると言い出した。
しかし、ジラーチが1000年の眠りを破ったことで、裏で動き出す陰謀。
ジラーチの周りに集まりだす、謎の人物たち。
平穏な俺の学校生活は、一瞬にして崩れ落ちた。
【新約】七宮ジラーチの憂鬱
ななみやじらーちのゆううつ
-The Melancholy of Jirachi Nanamiya-
2026年配布開始予定