創作小説『希物語X0 Promises of the ReHope』 能力解説


・能力
とある人物が扱い、さらに超常現象でありながら超自然的に発生する『超常的な力』。
それぞれの世界によって超常的な力と言われるレベルは異なるが、
『希物語X0 Promises of the ReHope』の世界では、古代チコ族の能力判別基準によってレベル0(無能力者)からレベル7(超越能力者)までを細かく判別している。

・レベル
1~4が日常で用いれる程度の能力を持つ通常の能力者。
5以上が、能力者自身で超自然的に超常現象を発生させうる『超能力者』
能力進化などの影響を受け、素質が最高レベルの7に到達した場合『人間をやめた』とまで言えるほど能力が強くなることもある。この領域に達した能力者を『人域超越者(じんいきちょうえつしゃ/ヒトヲコエシモノ)』と言う。

・一般災害レベル
能力発動に伴う一般市民が受けるダメージ量を災害に例えて示したレベル。
コレが高い程、能力保持者には能力の高精度コントロールが義務付けられる。
一般災害レベル6~7以上の能力は、発動した途端に街一つをいとも容易く木っ端微塵に破壊しかねないので街中で使用できないルールになっている。

・レベルについての詳細
レベル0(無能力者)
異能を得ていない生命体。

レベル1(低能力者)
戦闘や支援には役に立たない程度の異能を得ている生命体。

レベル2(異能力者)
通常支援レベルで役に立つ程度の能力を得ている生命体。
能力を使用して一方的に戦闘できるレベルではない。

レベル3(高能力者)
主に低レベル魔法などの戦闘能力レベルの能力を得ている生命体。
下位魔法などが該当する。

レベル4(強能力者)
黒魔法、上級魔法、ESP、PSI能力などのエスパーを含む、超能力を操る生命体。
低級犯罪者レベルなら一方的に鎮圧することも可能。

レベル5(超能力者)
超級魔法、範囲上級魔法などの一般災害レベルの高い能力を持つ生命体。
能力自体の一般災害レベルが高い為、高いコントロール精度が要求される。

レベル6(超越能力者)
人知を超えた力を持つ異能生命体。一般災害レベル6以上、7以下が該当する。
レベル6以上の能力者は強能力耐性を持ち、自身のレベル以下の能力の効果をほぼ受け付けない。 デバフすら無効にする能力者もいる。

レベル7(人域超越者)
人間には到達できないボーダーを超えた生命体。 現状ではホープ、天羽あかね、青葉ゆうが到達している。
いとも容易に世界干渉などの超大規模攻撃を可能とする力があるため、乱用は次元管理法によって禁止されている。特にこの3人が持つ改変能力はレベル7の領域では最高位に位置する最上位能力である。

レベルX(未知力保持者)
レベルが測定不能または完全に未知である能力を保持する生命体。
その範囲はレベル1~7のどれにも当てはまらず、常に変動している。
現状では天羽さくたが該当。


・『希物語X0 Promises of the ReHope』における能力解説

『常王(ツネニオウタルモノ)』【能力レベル:7(人域超越)】
能力所有者: 天羽あかね
能力タイプ: 複合型超能力/超級補助能力/超感覚能力/超空間適応能力
潜在能力強度: ★★★★★★★★★★
敵対時危険度: ★★★★★★★★★★★★★★★★★★
どのような時代、世界線であっても王の素質を持つ者が持つ力。レベル6未満の能力が発動された時、その影響を特定の人物だけを選び無効化してしまうオーラを常に発している。 プチトットやラポネットが竜の狂気に蝕まれない理由は、まさにこの能力が竜の活動を抑制し続けているからである。 更に、人に眠る潜在能力をカード化(テラーチケット化)することで継承し、その者だけが持つ能力を扱うことも出来る。

『回生希望(リホープ)』【能力レベル:7(人域超越)】
能力所有者: ホープ
能力タイプ: 未来運命改変能力
潜在能力強度: ★★★★★★★★★★★★★★★★★★
敵対時危険度: Unknown
未来運命改変能力の一種で、正式名称は『希望運命改変能力』
どんな汚い罪人であってもその未来を含め全てを希望あるものへ染め上げてしまう能力。
この能力の前で改心しなかった悪人はいないが、完全な悪などの改変余地が無い場合は天へ召してしまうという物理的な救済になってしまう。 ホープは悪人が犯した罪を出来るだけ受け止め、二度と悪に染まらぬことを条件として転生させ、そのまま希望の未来を与えるというこの能力を行使してどんな悪人だろうが助けようと考えている。

『心のカードキャプター』【能力レベル:X(未知数)】
能力所有者: 天羽さくた
能力タイプ: 心的超級補助能力/魔術系能力/さくたカードの行使・使役
潜在能力強度: Unknown
敵対時危険度: ???
『心の杖』で創った新たなクロウカードを行使し、他人の心を救済する超級補助能力の一種。 他人の心と通い合うことで新たなカードを創ることも出来るが、その枚数は能力保持者である彼女自体の魔力指数次第。 封印解除や再封印なども軽くこなす。
さくたカードには、古代チコ語で『THE (カード名)』と書かれる。ちなみに、さくたカードに書かれる『THE』は、『ザ』ではなく『ジ』と読むのが基本。
ただし、ホープから作られた『THE HOPE(ジ・ホープ)』のカードだけは、潜在能力の質が最高位であるレベル7の能力保持者をコピーしそのまま封印しているという形であり、使用する魔力量が桁外れに高いという、数あるさくたカードの中でも屈指のイレギュラーカードである。 そのため、『THE HOPE』を用いた魔力行使は、心の杖が使用する魔力をマスターのスタミナと引き換えに供給する杖の仕様上、彼女にもかなりの疲労負担を掛けてしまう。さくたカードを行使するために使用できる魔力が底をつくと、疲労を回復するために少しの間だけ眠りについてしまう。

『唄羽飛翔(ホーリー・ヴォイセズ)』【能力レベル:5(超能力)】
能力所有者: 唄羽ことり
能力タイプ: 広範囲補助能力・光属性/聖属性上級治癒魔法/広範囲治癒魔法・上級
潜在能力強度: ★★★★★★★★
回復能力強度: ★★★★★★★★★★★
天使能力を宿す喉で唄うことで治癒能力を与え、他人の怪我を治癒させる広範囲治癒魔法。 ただし闇属性の能力者及びアンデット系(ゾンビ/ゴーストなど)には能力で発生する回復量がそのままダメージになってしまうという聖属性治癒魔法としての属性弱点が存在する。

『心理魔道士(ハートフル・マジシャン)』【能力レベル:5(超能力)】
能力所有者: モネ
能力タイプ: 魔法能力行使/自動魔力充填能力/上級白魔法の行使/超級白魔法の行使
潜在能力強度: ★★★★★★★★★★
魔法能力強度: ★★★★★★★★★★★★★★★★★
竜に頼らない魔法能力としてモネに与えられた能力。
某RPGシリーズの全回復呪文レベルの治癒魔法を平気で連発出来る上、意識崩壊なども治せる白魔法のスペシャリストとして、モネの魔力を考慮して意図的に設計された能力。

『地球図書室(ホシノホンダナ)』【能力レベル:4(強能力)】
能力所有者: プチトット
能力タイプ: 地球内メモリの探索/知力の限界増強/超級情報詮索・分析能力
潜在能力強度: ★★★★★★★★★★★★
補助能力強度: ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★(制限あり)
次元の記憶を漁り、知りたい情報を確実に知ることが出来るが制限が存在する。
また、過度に詮索すると常王能力に押さえつけれている竜が少しずつ干渉してきて狂気に侵されかけるので多用はできない。 つまり竜が過度干渉したその時に死ぬ可能性もあるという危険な能力でもある。

『哀竜の千里眼(ティアーズ・ヴィジョン)』【能力レベル:5(超能力)】
能力所有者: ラポネット
能力タイプ: 未来可視/運命解読
潜在能力強度: ★★★★★★★★★★★★★★★★
触れたものの未来を見通す能力なのだが、彼女はこの能力で見た未来に良い結末が待っているとは全く思っていない。 その理由は、この能力を通して観てしまったのが『かつての愛人に残酷な死が訪れてしまう未来』であったこと。さらに、その後も愛する妹であるルルータの死期を他の誰よりも先に悟るなど、ことごとく残酷なトラウマレベルの未来だけを見通してしまったこの能力が原因で愛人やルルータと死別したことが永遠のトラウマとなってしまった為に、自分が持ってしまった『悲しみしか産まないこの能力』をひどく憎み、嫌っている。 ラポネットが『肩や手などを気安く触られるのが苦手だ』という理由の一つが『触れたものの未来を見通してしまう』という能力の特性上、千里眼による未来可視が発動してしまう為である。